格闘技医学会 格闘家インタビュー
by 宮崎道場編
格闘技の関西祭りを主催する格闘技クリニックのインタービュー記事です。 以下 内容です。
記者
2009極真連合会ワールドカップ日本代表選手
宮崎道場 宮崎忠郁(みやざき ただふみ)師範のインタビューです。
Q、記者
1、お名前、格闘技のキャリアと実績、所属などを教えてください。
A、宮崎
宮崎忠郁 宮崎道場
少林寺拳法4段 剛柔流空手2段 日本拳法会3段 宮崎道場4段
第17回白蓮会館全日本 準優勝
第24回極真連合会全日本ウエイト制敢闘賞
第25回極真連合会全日本ウエイト制3位
第1回極真連合杯ワールドカップ出場
Q、記者
2、選手生活の中で、最も印象に残った試合はありますか?試合展開や感じたことなども含めてお知らせください。
A、宮崎
近年では、第25回極真連合会全日本ウエイト制の準決勝での大場くんとの一戦。
不思議と準決勝まで来ると、よけいな力みや気負いがなくなって、試合自体が楽しい気持ちになりますね。
試合中の写真を見ると自分の顔が笑っているのが何枚かありました。
でも、試合を楽しむのと絶対に勝つっていう執念のような気持ちとはやはり違いますね。
勝つことに対して気持ちがが甘くなったと今は反省しています。
本戦で判定負けとなりましたが、主審のコールの瞬間、
「こんなの勝ちじゃない!」
と勝った方の大場君が大きな声で言ったのが、今でも印象的です。
Q、記者
3、目標としている選手はいらっしゃいますか?その選手はどんな選手ですか?また、どういうところが目標ですか?
A、宮崎
空手の友人で白血病で亡くなった岡崎真岳さんです。
強くてやさしい人でした。
強いだけじゃなく、他人を安心させれるような人としての空手家でしたのでそんな人に近づけるようにがんばりたいですね。
Q、記者
4、今まで対戦した相手の中でこの人は強かった、
という方はいらっしゃいますか?対戦で感じたことも含めて、詳しく教えてください。
A、宮崎
以前、現在の新極真のウエイト制2年連続の準優勝の高知の竹澤選手と当たったことがありますが、 彼が2回目の準優勝となった大会の2回戦で対戦しましたが、あの時の竹澤選手はほんとに強かったです。
ただ、相手をそれほど強く感じてしまう自分が許せないですね。
相手を評価し過ぎて自分が萎縮してしまったのではないか?
と思うものですから。
Q、記者
5、いちばんつらかった怪我やコンディション不良はなんですか? また、それをどのように克服しましたか?
A、宮崎
2005年の極真ウエイト制で前十字靭帯を断裂してしまいました。そのまま知らずに準々決勝まで戦って翌日に病院に行ったら断裂してることを告げられました。
手術の方向でしたが、まったく普通に膝が機能するのでドクターから手術は取り止めにされました(笑)
その年の秋ごろに白蓮会館の全日本の途中で左足の腓骨骨折。
片足が骨折、もう一方の足は前述の靭帯断裂という具合に両足使えない状態で試合をしたことがあります。
病院には行きましたが、ギプスを拒否して自分で杖を作って自分で固定プレートを作ってデタラメな治療をしていました。骨が固まっていい感じになった頃に調子に乗ってスパーリングをしたら再骨折をしてしまいました。
骨折が治ってからもビビッテしまって思い切って蹴れない日々が続いたのが辛かったです
Q、記者
6、怪我、コンディション不良から学んだことはありますか?
A、宮崎
・・・・・おとなしく医者の言うことを聞くのが一番早く治ったのでは?
と前述の骨折の時に思い、我流治療はだめだと確信しました。
治療に関しては練習をしながらも確実なアドバイスをしてくれる人とその人自身が、自らのアドバイスを強く押し付けるくらい強烈なメッセージを持っていないと競技者本人は言うとおりにしないだろうなぁ。。。
と自分の心情を振り返ると思いました。
Q、記者
7、あなたの得意技や勝ちパターン、モチベーションアップの方法などを教えてくだい。
A、宮崎
得意は内股蹴り。勝ちパターンは自分のペースに持ち込めた試合かな?
私にとってモチベーションは、当然、絶対にその場所に自分が存在する。
っていう絶対意識と考えるので敢えてそれを上げるっていう考え方はしません。
でも、自分の気持ちや意識を上げるのは、
アクティブに人と出会い、自分のパワーをガンガン出していくことですね。
Q、記者
8、「これは強くなれる」というトレーニングはございますか?方法や時間など、詳しく教えてください。
A、宮崎
強くなれるかどうかはわかりませんが、空手の試合時間内で最大パワーを発揮し
それを持続するために
コンビのパワーマックスというマシンでのトレーニングは効果的だと思います。
空手の試合を競技としてとらえると、
ちょうど中距離走の運動区分に当てはめることができるので
無酸素でのハイパワー・ミドルパワートレーニングが有効です。
Q、記者
9、格闘技やっててよかったな、と実感するときは、どんな時ですか?
A、宮崎
人との出会いです。
それもお互いのパワーを引き出し合えるような。
Q、記者
10、格闘技医学会に期待されることがありましたら教えてください。
A、宮崎
やはり怪我との上手な付き合い方と病院・ドクターの情報です。
Q、記者
11、選手アピール、道場やジムのアピールをお願いします。
A、宮崎
宮崎道場は空手を楽しむことをコンセプトに道場をプロデュースしています。
フルコンタクト空手を通してジュニアから60台までの人が楽しく空手をして強くなる場所です。
HP http://www.geocities.jp/miyazaki_karate
記者
指導者として、現役選手として活躍中の宮崎師範ですが、独特の空気感で綴られるブログは必見です!!!
宮崎道場HP要チェックです☆